九龍ジェネリックロマンスの世界観の正体について考察する

ファンタジー系

こんにちは、オタクのじゆうです。

九龍ジェネリックロマンスにハマっています。
この記事では、”九龍ジェネリックロマンスの世界観の正体”についての考察を行います。

原作6巻まで読んだ感想となります。
それ以後に出て来ている可能性もございます。
それまでのネタバレも含みますため、苦手な方はブラウザバックして下さい。

九龍ジェネリックロマンスについて

九龍という場所で生きている鯨井さんは、工藤さんに恋をします。
鯨井さんは、過去工藤と自分が婚約記念に撮ったという写真を見つけますが、記憶が無いことに気づきます。記憶喪失?いや、この九龍は何かがおかしい。
九龍は本当に存在しているのでしょうか?鯨井さんは本当に存在しているのでしょうか?
というミステリーとロマンスを交えたような作品です。

舞台のモデル

舞台のモデルとなったのは、実際にあった九龍城砦だと思われます。
1993年まで香港にあったスラム街です。
取り壊し工事が行われました。

九龍について

漫画の中の舞台について、既に作中で出ており、分かっていること、分からないことを整理します。

分かっていること

時系列

何がどうなったかよくわからなくなったので、時系列をまず整理してみました。

作中に出ていることが全て真とした場合ですが、このようになると思われます。

第一九龍取り壊される。→
第二九龍出来る。→
工藤さん鯨井Bさんと出会う。→
工藤さんグエンさんと出会う。→
工藤さんと鯨井Bさん婚約。→
鯨井Bさん死亡。→
工藤さん鯨井Bちゃんと出会う。

現時点で分かっていること

舞台は、1994年よりずいぶん後の話。
九龍という土地自体は現実にはある。
九龍という土地に見ているものは人により異なる。
九龍という場所に同じ人間が2人いることがある。
同じ人間であるが、人格としては別々の人間として生きている。
同じ人間であるが2人いる人間については、(恐らく)死んだ人間もいるし、生きている人間もいる。
ネットワークは走っている。
「第二九龍が再び壊され」ている。現在の九龍が何度か出ていますが、その姿が廃墟化しています。

分からないこと

現時点で分からないこと

九龍に住んでいる人は、何故か世界観のミステリーについて、疑問に思わないで生きている。
九龍内で、同じ人間がお互いが会うと消失してしまう?(グエンの発言、小黒の回避した行動から)
同じ人間が九龍に入ると、片方が消失してしまう?(モブのおじさんが九龍に入ってきたがその後行方不明に。)
意味深な現象が起きる。(朝が来なかったり、地震が起きる、またリアルと季節感が違う。)
九龍から出て帰ってきた人間が何故か記憶を無くす。(陽明)
蛇沼父が意味深な計画を企んでいる。
九龍で食べ物を食べてはいけない。しかし理由が不明。
何かがトリガーとなっている?

第二九龍は本当に存在していたのか

そもそも論になってしまうのですが、
「第二九龍は本当に存在していたのか」という点を整理したいと思います。
ここでいう第二九龍は「鯨井Bさんが生きていた世界線」のお話です。
個人的な主観ですが、こちらは存在していたのではないかと考えます。

回想シーンから「グエンは九龍から追い出された」となっています。
現在の九龍には「工藤さん」「グエン」「陽明」「小黒」と
「何人かは過去に捉えられたリアリティのある人間」がおり、
「過去を覚えている人間が何人かいる」「過去を知っている人間が行き来出来る」
ことが可能です。
九龍を行き来できる人間の記憶は、思い出や自分の生き方が元になって作るものであるため、
作ることが難しいのではないか、と考えます。
「本物の人間」である信憑性が高いのではないかと考えます。



上記を踏まえた上で、ひとつの仮説ですが、九龍の世界について考察してみました。

九龍は科学の実験を行っている場所ではないか

九龍は「科学の実験を行っている場所」になっているのではないか、
という仮説を述べたいと思います。
つまり「リアルに存在する人間」と「まやかしの九龍」が融合されている状態となります。

幻想世界を作っている?

舞台そのものが、ARのような幻想世界ではないかと考えます。
ARとは、「拡張現実」と呼ばれ、現代の社会に既に出来ていますが、
まるで現実世界にあるかのような表現することが可能です。

記憶を無くしたり、食べ物のくだりが不明なのですが、
九龍の世界の中で、整合性を取るために何か処理を行っている可能性があります。

そう思う根拠① 意味深に浮いているジェネリックテラ

「テラ(Terra)」はラテン語で「大地」を意味しますので、
「ジェネリックの大地」という意味になります。
ジェネリックテラがどういうものか、存在意義についても、不明です。
九龍の世界にいる人といない人では、九龍見え方が違うという話でしたが、
九龍より外にいる人が出てくるシーンでも、ジェネリックテラは浮いているようでした。

あんな大きなものが、空中にぷかぷか浮いていれば、
いくら九龍へ入っていなくても、何かあるのかと、噂になりそうな気がします。
しかし、九龍の世界は、九龍外からは「都市伝説」と思われており、何も不審に思われていないようです。
ジェネリックテラが出来てから、ずいぶん経っているか、当たり前のように馴染んでしまったのか、
それとも見えてないのかもしれません。

あのジェネリックテラが九龍の人達へ「まやかしを見せている仕掛け」ではないかと考えます。

そう思う根拠② 何故か余る部品

工藤さんが鯨井ちゃんの部屋で修理した際、何故か部品が余ります。
工藤さんをドジに見せるギャグとしての演出にも見えますが、
存在する物体が何かおかしいことへの伏線ではないかと考えます。

そう思う根拠③ 何故か建物内が変化

住んでいることが長いであろう工藤さんが道に迷い、
グエンも「以前は無かったものがある」と述べています。
建物内が変化していることが分かります。
同じ人間が九龍に入ると、片方が消失してしまうことが真とすると、
住人が変動することから、いなくなった人間の住所などが無くなっている可能性があります。

そう思う根拠④ リアル九龍の時間軸が違う可能性

九龍の話にはよく「懐かしさ」という台詞など、過去というキーワードがよく出てきます。
夏の空の雲が出ており、気流などもおかしいと見られました。
過去の情報から、過去を繰り返しているのではないでしょうか。

クローンを実験

クローン人間なので、記憶を細工されている。

「ジェネリック」「ジルコニアン」等のワードから、
九龍に住んでいる人間は、それぞれがクローン人間ではないかと思われます。
クローンの記憶は当然ありません。
蛇沼父は「息子の代わり」を求めているために研究しているようです。

リアル九龍から、実験のために追い出された?

リアル九龍は取り壊しているようで、廃墟化しています。
58話で、「蛇沼グループの指揮の元」であったと判明しました。
幻想世界の研究や、クローン人間の研究の、科学の実験を検証するために、
元々住んでいた人間たちは追い出されたり居場所を奪われたり、
場合によっては殺されたのではないでしょうかという考察です。

ここでいう時系列はこのようになります。
第二九龍壊す→第二九龍廃墟になる→そこへ蛇沼側が実験を始める→クローン人間を研究し始める→実は人間がまだ残っていたor外部から人間が入ってきた

考察理由① 小黒「出たくないヨ あの時だって」

小黒は「あの時だって」と述べています。
これを言ったのは、ドレスを来ている方小さい方の小黒なのですが、
小黒には更に過去があり、過去九龍に住んでいたということになります。
過去の九龍に住んでいた小黒は「自分の意思とは反して追い出された」ということになります。

モブのおじいちゃんも「蛇沼さえいなければ」と言っており、
「蛇沼」に「何かしら」の「因縁」「憎しみ」のようなものを感じます。
憎しみを持たれるようなことをしたということになります。
蛇沼側が、一方的に強制退去を決めたのではないかと考えます。

考察理由② 鯨井ちゃんの本棚

本を読んでいるシーンには、意味深な本棚があります。

「真夜中」「踊り場」「殺人事件」「闇」などキーワードっぽいタイトルになっています。

これらをそれっぽいワードとして、文章を作ると、「真夜中の踊り場で殺人事件があり、闇に葬られた」になります。
誰かが殺されているのではないでしょうか。殺害されているのは、現在まで生きている人間ではないので、工藤さん、グエン、陽明、みゆき、ではなさそうと見込んでいます。
死んだのは、本物の人間も、コピーであるクローン人間の可能性もあります。
特に匂わせなど見つかりませんので、真相に迫っていく可能性があります。

考察理由③ 鯨井ちゃんの部屋の前に何かある

鯨井ちゃんの部屋の付近には階段があるが、部屋の前にも何か置いてあります。
真夜中の踊り場で何かあったのでしょうか?
お墓のようにも見えます。誰か亡くなっている伏線でしょうか?

考察理由④ 工藤さんは鯨井Bさんを「救えなかった」?

工藤さんは鯨井Bさんを「殺した」と述べていますが、
鯨井Bさんの死因は「自殺」とみられます。
工藤さんは愛する人を失った後悔として「自責の念」からそう述べたのではないかと考えます。

鯨井Bは、回想シーンからは仕事熱心で真面目なタイプに見えます。
「九龍に恋をしている」というほど気に入っており、住民とは仲良くしていたようです。
先輩としても面倒見が良く優しかったようです。
住民が追い出されたり、殺されてしまったのなら
自身の居場所も奪われたことになりますし、「仕事をやる意味」がわからなくなったり、いなくなっていく人を悲しんだり、様々な理由で心を病んでしまったのではないでしょうか。

まとめ

ひとつの仮説ですが、九龍ジェネリックロマンスの世界について考察してみました。
謎多き九龍ジェネリックロマンスは面白いです!
これから、何がどう明かされていくのでしょうか!これからの真相が楽しみです!


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