藤本タツキ作品、ルックバック、最後のシーンの謎について、考察する

少年系

こんにちは、オタクのじゆうです。
この記事では、藤本タツキ作、ルックバック最後のシーンについての考察、
についてお話します。

ルックバックのお話には、藤本タツキ先生作、
藤野と京本の漫画を描く2人の人生が描かれているお話となっています。

この終盤のシーンについては、急に過去と結びつくため、
時系列や状況が、ややわかりづらく、意味不明にも思った人もいたのではないでしょうか。

最後のシーンはどんな意味が含まれていたのでしょうか。
考察してみました。



\ ルックバックについて別記事も書きました。よろしければどうぞ。/


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最後のシーンについて

ルックバックの最後ですが、
京本と別れた後、藤野は京本の事件の死により、絶望します。

藤野
藤野

何故漫画を描いているのか?

の藤野の問いかけに対して、回想シーンが繰り広げられれ、
最終的に、過去の京本の姿から、4コマが飛んできます。

ルックバック最後のシーン、3つの謎

特に解説などされていませんので、謎多きシーンです。
3つの謎が浮かび上がりました。

回想シーンの意味は?4コマ漫画はどこからやってきたのか?
4コマ漫画は元々白紙だったのか?
4コマ漫画は誰が描いたのか?

あくまでこちらも仮説ですが、意味について考えながら、考察を述べていきたいと思います。

また3つの仮説から「4コマ漫画は何故描かれたのか?」をまとめたいと思います。

回想シーンの意味は?4コマ漫画はどこからやってきたのか?

まず、回想シーンについて整理したいと思います。
藤野の台詞「描いても何も役に立たないないのに・・・」の後の回想シーンの意味は、
2つ考えられると思います。

最後のシーンに4コマ漫画が飛んできます。
どこから来たのでしょうか?正体はなんなのでしょうか?
あくまでこちらも仮説ですが、考察を述べていきたいと思います。

①パラレルワールドや別世界

1つ目は、パラレルワールドのような別世界という説です。
ファンタジー寄りになりますが、この場合は「京本が生きている」ことも考えられます。

②藤野の空想

2つ目は、藤野の空想という説です。漫画というのは、想像で作っていくものです。
漫画家だった藤野は「自分の空想」を作り上げたという説です。
下記で詳しく述べたいと思います。

4コマ漫画は元々白紙だったのか?

次に、4コマ漫画の最初の状態ついて整理したいと思います。
2つ考えられると思います。

①元々4コマ漫画が描かれていた

始めから漫画が描かれており、たまたま飛んできた。
「過去の京本がそもそも描いていた」説です。
京本が死んだ後に、遺作となったものが見つかった、という見方です。

②元々は白紙だった

元々白紙であったが、脳内から生み出し描いた説です。
「誰か」が漫画を描いたことになります。

4コマ漫画は誰が描いているのか?

①京本

②藤野

4コマ漫画は何故描かれたのか?

以上の条件から、「何故描かれたのか」をまとめ、私なりの考察をいくつかしたいと思います。

①4コマ漫画は藤野が脳内から生み出した

1つ目は、藤野が作り出したという説です。

「時系列は現代」「京本は死んでいる」「元々白紙であった」「藤野が生み出した」となります。

藤野がどうにか「京本を救えなかったのか」と考えた結果です。
漫画家だった藤野は「自分の空想」を物語として作り上げたという説です。彼女を救える展開を考えて、妄想の世界では救いたかったため、藤野の描いたハッピーエンドが繰り広げられています。

もしメッセージがあるとするなら、

藤野
藤野

京本を救いたかった・・・
救えなかったから、漫画を描いて生きるしかない

ではないでしょうか。

藤野の生きることへの覚悟、が見えます。

②4コマ漫画は過去の京本が描いた

2つ目は、京本の遺作だったという説です。

元から4コマ漫画が描いてあった説です。
「時系列は現代」「京本は死んでいる」「元々白紙であった」「京本が残していた」となります。
この場合は「いつか仲直りしたら、藤野ちゃんを驚かせようと思った」「感謝を伝えたい」とでも思い、言わずにいたのではないでしょうか。

もし描いたのが京本であれば、漫画の京本からは、
漫画の世界では藤野は助けてくれると信じている、ということが分かります。
京本からの藤野への信頼を感じます。

もしメッセージがあるとするなら、

京本
京本

藤野ちゃんの漫画は意味がある!
何故なら、過去の京本は藤野が漫画を描いていたおかげで救われたから!

ではないでしょうか。

京本からの希望を託した姿、が見えます。

③4コマ漫画は別世界のパラレルワールドから飛んできた

3つ目は、別世界の京本が送ってきたという説です。

「時系列はパラレルと現代」「京本は別世界で生きている」「元々白紙であった」「京本が描いた」となります。

いきなりifみたいになるのですが、あり得ない展開をしてくるのが藤本タツキなので考えられます。
彼女を救える展開を考えて、結局彼女と出会い漫画を描いてしまう運命を受け入れて、描き続ける意味の伏線ではないかと思います。この場合、京本は生きており、例え小学生で出会わずとも結局巡り合い、そして漫画をどの道描く運命だった、ということになります。「意味がない」と決めつけた世界でしたが、運命は決まっていた、という結末です。

藤野
藤野

京本に出会ったのも漫画を描くのも運命だった
意味なんてなくていい、私は描く


結局彼女と出会い漫画を描いてしまう運命を受け入れて、描き続ける、、と覚悟を背負った藤野だったという説です。

藤本タツキは、わざと分からない描き方をしている?

個人的な感想ですが、あのシーンは、京本からのメッセージなのですが、描いたのは藤野では無いか、と思っています。イラストの某人間もだが、タイトルの丸文字が大きいです。京本が憧れて真似をしていた。

あくまで、私の感想なので、藤本タツキ氏は、ここではわざと、「読み手の判断に委ねる」ような描き方をしていると思います。
何故なら、回想シーンや、ここは空想であるとハッキリ強調したいのであれば、ナレーションを入れたり、黒い縁で過去を強調するなど、漫画の記法で描いても良いはずです。
「明確に答えを持たない」ことは、もやもやするところもあるかと思いますが、
「己で考える」「感性を大事にする」「信じる世界を信じる」ことに主義をおきたいのではないかなあ、と思っています。

最後のページ ラストに写る小さな左端にある本のタイトルは?

tuad
東北芸術工科大学

in anger
怒りに任せて

藤野は、誰へ向ければ良いか分からない気持ちを抱えているに違いありません。
生きることへ、本当は静かな怒りや、やるせなさを感じているのかもしれません。
しかし、それは語られる事なく、真実は明かされず、藤野の背中で話は終了します。

まとめ

藤野の京本との回想にて、「私の背を見て」という言葉を発しています。サインをしたのも、「背中」であり、”背中を見ろ”、というメッセージは、自分に返っているのでは無いか?と思ったりします。

また、読んだ人とお話しする機会がありましたが、自分と解釈が異なり、様々ありました。
面白かったです。
あくまで一例なので、様々考察してはいかがでしょうか。
既成概念を壊す藤本タツキに目が離せません。今後も期待します!


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